サムライブルース スケアクロウ編

ども、サニータジマです。

以前、5/25に開催する「リアルガチ!戦前ブルースLive」の出演者紹介としてロンサム・ドックを紹介したが

今回は、スケアクロウを紹介します。

先ずは、呼び方が問題だ。なぜなら彼は僕の先輩である。

先輩に対しスケアクロウと呼び捨てにするのは失礼ではないのか?

気を使って、スケアクロウさん。

ここでさんを付けるのも何か変だ。

それでは、スケさんはどうか?そうするとカクさんもいるのか?ということにもなるので、普通にスケアクロウでいこう。

スケアクロウは僕が属している、リゾネーターギターの集いという会の会長的存在である。

演奏はオープンDmを使いこなし、スキップ・ジェイムスのような演奏を聴かせてくれる。

暗い、とにかく暗い曲調。

暗いのに何故か癒される。

何故かというと、人は悲しく暗い気分のとき、その気持ちを押し殺してしまうと、その悲しみは心の奥底で燻り続けるが

しっかりとその気持ちと向き合い、味わうことで悲しみは消えて無くなるという性質を持っている。

だから、スケアクロウの演奏を聴き終わる頃には、

すっかり元気を取り戻している。という仕組みなのである。

しかし、スケアクロウ自体が暗い人間なのかというとそうではない。

逆に明るい人物なのだ。

人間はこういったギャップに弱い。

強いのに優しいとか。美人なのに気さく、安いのに美味い、小さいのに高性能、等々

一見、矛盾と言えるようなギャップが好きなのであるが、この矛盾が難しく

デカいのに弱い、ブサイクなのに高飛車だ、高いのに不味い、など

矛盾の方向性を間違ってしまうと、嫌われる原因となるが

スケアクロウの場合、暗いのに明るい。

これは正解である。

陰と陽が見事に一つになり、宇宙の心理を表していると行っても過言ではない。

そして、スケアクロウが使用しているボロいギターに注目してほしい。

只のボロではない。National duolian 1936年製

戦前のリゾネーターギターである。

National Duolian

このようなギターは、現在ではなかなか市場に出て来ない。

僕も憧れのギターである。

このギターとの出会いが不思議で

僕はNationalのギターを持っていなかった。

いつかはNationalのギターを手に入れたいと思っていたので、毎日、ネットをチェックしていた。

ある日、このNational duolian 1936年製が某楽器店のサイトにアップされていた。

僕は興奮したが、値段というものと予算が一致させるのはなかなか難しいく、手が出ないでいた。

ここはひとつ、引き寄せの法則とやらを使ってみよう。

毎晩、寝る前にNational duolian 1936年製の写真をネットで眺めては、自分がそのギターを弾いているところを想像していた。

それは、とても心地良い行為だった。

そんな事を毎晩繰り返していると、なんと引き寄せの法則が作動した。

僕の目の前に、National duolian 1936年製がやって来たのだ。

が、何故かスケアクロウも一緒にやって来た。

あんたは引き寄せてないぞ。

スケアクロウがこのギターを弾いているのを観て、僕は納得した。

このギターは僕より、スケアクロウに相応しい。

相応しい主人の元で咽び泣くリゾネーターギター

そういったところも、是非、心の眼で観て聴いてほしい。

5/25「リアルガチ!戦前ブルースLive」でお待ちしています。

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