リアルガチ!戦前ブルースLive レポート

これから戦前ブルースの逆襲が始まる。

一体、何に向かって逆襲するのかは分からないが

そんなことは、どうでも良い。

とにかくこの熱い、僕の中に沸々と沸き立つ熱い塊をぶちまけなければならないのだ。

という思いからライブを企画されたのが「リアルガチ!戦前ブルースLive」である。

時は、令和元年5月25日

おい!既に1ヶ月も経過しているではないか!遅いぞ!

と思われるかもしれないが

ライブ直後はテンション高くて冷静なレポートなんて書けやしない

クールダウン期間が必要であったのだ。

結論から言ってしまうと、今回のライブは大成功であった。

何を持って大成功かというと

大方の予想を大きく上回ったからだ。

このライブを企画したとき、大半の予想は

「こんなマニアックなライブに人が集まるわけないよね」

というものだった。

日本国内ではブルース自体がマイナーなジャンルで

その中でも、戦前ブルースなんて更にマイナーでニッチな世界なのだ。

そんな、ニッチなライブ企画に果たして人が集まるだろうか?

最悪、お客さんよりも出演者の方が多い。ということも十分あり得る。

ライブ当日、

会場である太田市のCafe SCORE に着くとマスターから

「長野から行きますってお客さんから、問い合わせがありましたよ」

「は⁈長野⁈長野ってここから随分と距離がありますよ」

「車で行くので駐車場はありますか?という内容でしたよ」

その他にも、インターネットを通じて前橋、高崎、埼玉、神奈川等から「行きますよ」と連絡が入った。

それはもう、感謝の一言しかありません。

ありがとうございます!

今回の出演者、スケアクロウ、ロンサム・ドッグ、theユーサンも到着すると

「ファ⁉︎マジですか?」

「こんなマニアックな企画じゃ、誰も来ないと思ってましたよ」

「来ても、お客さん2人くらいかと思ってました」

日本全国に点々と戦前ブルースファンがいることはわかっていたが

ライブに足を運んでくれる方も多くいらっしゃる

というのは驚きでした。

Start18:30

18:00にオープンして、お客さんが続々とやって来ました。

ツイッターの告知を見てくれた方、ブログを見てくれた方々様々ですが

なにせ、リアルに会ったことのない方が殆どだったので

あちらから声をかけてくださったり、こちらから声をかけたり挨拶を交わしながら

この時は私ゃもう、泣きそうでございました。

ライブ開始前に、主催者として私が挨拶した訳ですが自分の演奏のことで頭がいっぱいで

正直に言うと何を喋って良いのか考えておらず、グダグダでございました。

しかし、各出演者の演奏。

これは良かった。

演奏の順番もだいたいで決めていたのですが、ライブが終わってから

「あの順番も良かったよね」

との声も頂き、ライブは一つのパッケージとして順番も重要なんですね。

順番は、

スケアクロウ→theユーサン→サニータジマ→ロンサム・ドッグ

先頭バッターであるブルースマイスター、スケアクロウがガチな戦前ブルースを聴かせる。

scarecrow

何事も最初は重要なんですよ。

これから戦前ブルースが鳴り響き、CafeSCOREがジュークボックスに変わる瞬間を私は見ましたね。

続いて、theユーサン

最初、MCが長くて中々演奏が始まりませんが

客席の様子を見ながら話を盛り上げ、緊張感に包まれた会場を笑いで包む。

theユーサン

会場が一つになって行く瞬間ですよ。

そして私、サニータジマ

今回のセットリストはロバートジョンソンを中心に、日本語で歌いました。

終わってから

「ロバートジョンソンへの愛を感じる演奏でした」とのお言葉をいただき、成功だったかなと思います。

Sunny Tajima

最後は、ロンサム・ドッグ

安定感と確実なテクニック、ロンサム・ドッグ独特のロッキンブルースを聴かせてくれました。

ブルースの現在進行形。未来を感じることが出来ましたよ。

lonesome・dog

今回のライブ、こんなマニアなミュージシャンが揃うことは中々なく。

一人一人がまた、マニアックであります。

使用楽器も、National Tricone , Duolian , Collegian ,

Kalamazoo KG-14 , Dobro

こんなギター たちが一堂に揃うと言うことも、中々ないので

演奏終了後は試奏大会

National Tricone

そして、会場のあちらこちらでブルースの話で盛り上がりました。

私も戦前ブルースファンでありますが

普段の生活の中で「ロバートジョンソンがさー」とか「ハヤマワシ」についてどう思う?」

なんて、話をすることはありません。

聞いてくれる人もいないですし、「タジマさんマニアックすぎてちょっと怖いわー」

なんて思われる危険性がありますが

この日だけは、ドヤ顏で話すことが出来ました。

Kalamazoo KG-14

俺たちの未来

今回のライブで、戦前ブルース縛りでも十分いけると言うことがわかりました。

驚いたのは、ライブ前と後のそこに居た全員の表情の変化。

人は、こんなにも変われるものかと思いましたよ。

このライブの後、ブルースギター を始めますと言う方もいました。

私も今までは、ブルースを聴くとどうやって弾いているのか?タイミングはどうか?

とかそんなことばかりが気になっていましたが

音楽として楽しんで聴けるようになりました。

主催としては、ちょっとまあグダグダでしたが

初の主催だったと言うことでよしとしましょう。

次はまた、どんな企画でライブしようか

思案中であります。

俺たちの未来は明るい!


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