サムライブルース スケアクロウ編
ども、サニータジマです。
以前、5/25に開催する「リアルガチ!戦前ブルースLive」の出演者紹介としてロンサム・ドックを紹介したが
今回は、スケアクロウを紹介します。
![](https://i0.wp.com/sunnytajima.com/wp-content/uploads/2019/04/dd7637b157c8c0a75cb851ab95a1c62b-1024x681.jpg?resize=1024%2C681&ssl=1)
先ずは、呼び方が問題だ。なぜなら彼は僕の先輩である。
先輩に対しスケアクロウと呼び捨てにするのは失礼ではないのか?
気を使って、スケアクロウさん。
ここでさんを付けるのも何か変だ。
それでは、スケさんはどうか?そうするとカクさんもいるのか?ということにもなるので、普通にスケアクロウでいこう。
スケアクロウは僕が属している、リゾネーターギターの集いという会の会長的存在である。
演奏はオープンDmを使いこなし、スキップ・ジェイムスのような演奏を聴かせてくれる。
暗い、とにかく暗い曲調。
暗いのに何故か癒される。
何故かというと、人は悲しく暗い気分のとき、その気持ちを押し殺してしまうと、その悲しみは心の奥底で燻り続けるが
しっかりとその気持ちと向き合い、味わうことで悲しみは消えて無くなるという性質を持っている。
だから、スケアクロウの演奏を聴き終わる頃には、
すっかり元気を取り戻している。という仕組みなのである。
しかし、スケアクロウ自体が暗い人間なのかというとそうではない。
逆に明るい人物なのだ。
人間はこういったギャップに弱い。
強いのに優しいとか。美人なのに気さく、安いのに美味い、小さいのに高性能、等々
一見、矛盾と言えるようなギャップが好きなのであるが、この矛盾が難しく
デカいのに弱い、ブサイクなのに高飛車だ、高いのに不味い、など
矛盾の方向性を間違ってしまうと、嫌われる原因となるが
スケアクロウの場合、暗いのに明るい。
これは正解である。
陰と陽が見事に一つになり、宇宙の心理を表していると行っても過言ではない。
そして、スケアクロウが使用しているボロいギターに注目してほしい。
只のボロではない。National duolian 1936年製
戦前のリゾネーターギターである。
![](https://i0.wp.com/sunnytajima.com/wp-content/uploads/2019/03/fullsizeoutput_1747-1024x678.jpg?resize=1024%2C678&ssl=1)
このようなギターは、現在ではなかなか市場に出て来ない。
僕も憧れのギターである。
このギターとの出会いが不思議で
僕はNationalのギターを持っていなかった。
いつかはNationalのギターを手に入れたいと思っていたので、毎日、ネットをチェックしていた。
ある日、このNational duolian 1936年製が某楽器店のサイトにアップされていた。
僕は興奮したが、値段というものと予算が一致させるのはなかなか難しいく、手が出ないでいた。
ここはひとつ、引き寄せの法則とやらを使ってみよう。
毎晩、寝る前にNational duolian 1936年製の写真をネットで眺めては、自分がそのギターを弾いているところを想像していた。
それは、とても心地良い行為だった。
そんな事を毎晩繰り返していると、なんと引き寄せの法則が作動した。
僕の目の前に、National duolian 1936年製がやって来たのだ。
が、何故かスケアクロウも一緒にやって来た。
あんたは引き寄せてないぞ。
スケアクロウがこのギターを弾いているのを観て、僕は納得した。
このギターは僕より、スケアクロウに相応しい。
相応しい主人の元で咽び泣くリゾネーターギター 。
そういったところも、是非、心の眼で観て聴いてほしい。
5/25「リアルガチ!戦前ブルースLive」でお待ちしています。