サムライブルース ロンサム・ドッグ 編
ども、サニータジマです。
5/25 「リアルガチ!戦前ブルース Live」を開催するわけだが
どんな人が出るのか分からないとちょっと不安ではあるよね。
なので出演者を紹介しておこう。
今回はロンサム・ドッグ
地獄の猟犬 ロンサム・ドッグ
最初に彼を観たのはいつだったか、確か去年の冬だったと思う。
たまたま、観に行ったライブに出演していた。
その風貌からいって只者ではない感を醸し出していた。
アコースティックギターを使った彼のスタイルは、見る者の目を釘付けにした。
いったいどうやって弾いているのか。
どんだけ練習したらそんな風に弾けるのか?もうギターを弾くのが楽しくてしょうがない感じである。
マイクに関しても、普通のマイクを使わない。
いつも空き缶のような物に向かって歌っている。
なんじゃありゃ?
本人が言うには「戦前から普及していたマイクがクリスタルマイクロフォンで安っぽい音に魅了された」とのことで
自分で空き缶を利用してマイクを自作している。
エコである。
よく分からないがエコな感じがする。
こんなにオーバーオールが似合う日本人がいるだろうか?
前見たとき履いていたパンツは1930年代のパンツで、そこまでこだわっている。
自分のスタイルを言葉で説明してくれと頼んだところ
「ガーターベルトの変形なんですよ」と突然カミングアウトした。
は⁈ ガーターベルトの変形?何を突然言い出すのか。
それ、言ちゃって良いのか?
あのオーバーオールの下にはガーターベルトを変形した物を履いていたなんて、ただの変態ではないか。
まあでも、人にはそれぞれ趣味というものがあり、それぞれのこだわりがあるもので
それを否定するなんて野暮なことである。消えてしまえ。
それに、僕を信頼して自己開示してくれた。嬉しいではないか。
そりゃガーターベルトというものには憧れがある。
一度は見てみたいものだ、しかも変形なんてときている。
ロンサム・ドッグに頼めば見せてくれるだろうか?
「ええ、良いっすよ。こんなんでよければどうぞ見てみてください」
と言われても、「あ、今日は時間ないんで、うん、今度時間のあるとき頼むわ」
と言って逃げるだろう。
でも、ちょっと待てよ。
ん?ガーターベルトの変形ではなく、いっけね、カーターファミリーの変形であった。
これは失礼した、僕が無知だっただけだ。
カーターファミリーの変形って何だよ。
無知な僕は調べてみました。
カーターファミリーは1927年~1943年に活動したバンドである。
のちにブルーグラス、カントリー、ロカビリー等に影響を与えたらしい。
カーターファミリーピッキングというものがあって
コード・ストロークでリズムを刻みつつ、低音弦を爪弾いてベース音やメロディを織り込む奏法なのだ。
ロンサム・ドッグの軽快なピッキングは、是非観て聴いてほしい。
精力的にライブ活動を行なっていて
東京や関東近辺はもちろんのこと大阪にも足を伸ばしている。
彼のスタイルはブルースなんだけれども、
ブルースが分からない人にも、その魅力がわかるようにロッキンな形にして演奏している。
なので、全然違うジャンルのミュージシャンと共演したりブルースを広める為、活動を行なっている。