伝説のブルースマンを支えたサイドマンたち
伝説のブルースマンを支えたサイドマンたち
ども、サニータジマです。
伝説のブルースマンたちを支えた男たちを追った、ドキュメンタリー映画「SIDE MAN」を観てきました。
こういったコアな映画は東京まで行かなければならないので、
今回はどうしようかなーと思っていたのですが
鮎川誠さんがSNSでサイドマン見て来たぜ!ブルース愛に満ちた映画だった!是非見て欲しい!
と発言されていたので
そんなこと言われたら、観るしかないでしょ!ってことで見て来ましたよ。
場所は新宿ケイズシネマ
この映画館、音楽好のツボをアタタタタッ!と突きまくる映画を上映してくれます。
以前「I AM THE BLUES 」を観たのもここでした。
いつも観に来ているメンバーだいたい一緒なんじゃないかと思えて来ますよ。
僕が観るのはお昼の回でしたので、同じビルにある蕎麦屋でサクッと食事を済ませます。
新宿のこの場所で、リーズナブルで美味しい蕎麦が食べれるのでよく利用しています。
では、映画に行きましょう。
Sideman
ざっくりの内容はと申しますと、サイドマン=スターを輝かせた男たちのお話なんですよ。
ブルースのスターというと、マディ・ウォーターズ、ハウリン・ウルフ、もう好きな人にはたまらない、ここからブルースにはまってしまう方も多いんじゃないでしょうか。
この、ふたつの巨星を支えたメンバーがいるわけですよ。
マディもウルフもバンド従えて輝くわけで、どんなメンバーを従えるのかが重要になってくるわけです。
HUBERT SUMLIN
ヒューバート・サムリン(1931年11月16~2011年12月4日)
ハウリン・ウルフのバンドでギタリストとして20年以上、ウルフの相棒を務めた人物です。
ミシシッピ州グリーンウッドの出身、プランテーションで育ち子供の頃ギターに憧れた少年でした。
まあ、貧しくてギターなんて無理か・・・
と思いきや、お母さんが一日15キロ歩いて仕事に行き稼いだお金で安物のギターを買ってくれたのが、ギター人生の始まりでした。
ちなみに、僕は「お前には無理!」と一喝され買ってもらえませんでしたが・・・そこなんだよなー!そうゆうとこなんだよ!
シカゴに出てウルフと出会い、ウルフは実の息子のようにヒューバートを可愛がったそうです。
僕もギターをやっていますが、すみません全然知らなかったです。
ギターを演っているなら、たとえヒューバートを知らなくてもヒューバートの影響を必ず受けているとデレクが語っていました。
そのギターはウルフの歌にぴったりで、決して他の音を邪魔するようなことはありません。
ヒューバートのギターソロを早くするとジミヘンになってしまうのです。
1976年ウルフが他界すると仕事を失いました。
もう有名すぎて、他のバンドに逆に呼ばれなくなったそうです。
70年代~80年代、ブルースから客が離れて行き酒とドラッグに溺れていましたが時代が本物の音楽を求めるようになり、再びギターを手にしてレコーディングを行います。
まあこの人、笑顔がメッチャ素敵でもう人柄がに滲み出てくるんですよ。本当に可愛らしい方なんですが、ギターを弾くと目がメッチャ鋭い。
ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリストで43位にランクインしています。
PINETOP PERKINS
パイントップ・パーキンス(1913年7月7日~2011年3月21日)
ミシシッピ州ベルゾニーのプランテーション出身で祖母の育てられますが、まあ祖母の怖いこと!
虐待されこのままじゃあかん!と家を飛び出しシカゴへ向かいます。ピアノに憧れましたが高くて無理!サックスにも憧れましたが簡単に手に入るということでハーモニカから始めたそうです。
マディ・ウォーターズのバンドに加入してピアノを担当。ピアノに至った経過がもっと知りたかったなーと思いますね。
WILLIE “BIG EYES” SMITH
ウィリー・ビッグアイズ・ スミス(1936年1月19日~2011年9月16日)
アーカーソン州ヘレナ出身でドラマーです。確かに目がぱっちり大きいくて引き込まれそうです。
シカゴに出てマディ・ウォーターズのバンドに加入してドラムを担当します。
毎回毎回、違う音を加えて来て聞く方を飽きさせません!
ドラムを叩く姿が本当に楽しそうなんですよ。
3人とも共通しているのが、いつも陽気で楽しそうなんですよ。いざ演奏となると凄腕を見せるという
あれ、どっかでそういう人見たことあるなと思ってたのですが、
あっそうそう!僕は昔大工をやっていたことがあって、職人さんたちはそんな感じの人が多かった。
いつも陽気で人生を謳歌してるけど、仕事となると要求されたものを倍にして返してくる。
このブルースマン3人もミュージシャンというよりも、職人さんという感じがしました。
この3人に限らず、こういった凄腕の職人プレイヤーは沢山いたんだろうなと思います。
最後に
映画ブルースブラザーズの1シーンでジョン・リー・フッカーがBoon Boon Bluesを演奏するシーンがあって、それがyoutubeにあるのですが
その演奏がかっこよくて僕のお気に入りで何度も見ているのですが、なぜかっこいいのかわかりました。
この時、バックバンドを務めているのがマディのバックバンドで、ドラムはウィリー・スミス、ピアノはパイントップだったんですよ!
本当はマディが歌うわけだったけど、体調崩してそんでもって代りにジョン・リー・フッカーがマディのバックバンドで歌ったという。
ブルースブラザーズのジョン・ペルーシとダン・エイクロイドも実はバックバンドに注目させたかったという意図もあったらしいです。
バンドっていうのは不思議なもんで、人と人との化学反応なんですよ。
好きだったバンドが解散して、ソロ活動になると演ってることはそれほど変わりないのにこれじゃない感が凄かったり、メンバーチェンジでガラッと変わっちゃったりあるじゃないですか。
やっぱり、音楽は人となりなんだと改めて思いました。
追記
ここまで読んでくれたブルースファンの方は、一歩前に出てちょっと寄ってください。
実は実は、新宿ケイズシネマにて2019年1月12日~18日まで「I AM THE BLUES」「約束の地、メンフィス」「サイドマン」ブルース3部作が公開されます!
ブルースてんこ盛り!約束の地、メンフィス見てないからなー
どうしようかなー!