谷川岳の怪

谷川岳の怪

どうも、久しぶりにマリリン・マンソンを聴きながら眠りにつくと

めっちゃ怖い夢を見た

サニータジマです。

今回は父から聴いた、ちょっと不思議な山の話をしてみたいと思います。

谷川岳

標高 1977m

群馬県と新潟県の県境に位置し、日本有数の豪雪地帯である。

氷河期には氷河も存在した。

降雪によって谷はえぐられ、一ノ倉沢など多くの断崖絶壁を有する

断崖絶壁だけでなく、美しい森も谷川岳の魅力のひとつであり

多くのクライマーや登山者を虜にした。

位置的に太平洋と日本海の気圧がぶつかる場所であり

標高2000m未満の山だが、天気は変わりやすく

多くの遭難死亡事故があった。

谷川岳の怪

私の父は、もうすぐ80歳になるが10代の頃から登山をしている山男である。

父の山の話は、いつ聴いても面白い。

それは全て、父の実体験に基づいた話で、嘘がないからではないだろうか。

そんな父と二人で、久しぶりに呑む機会があった。

私も山が好きなので、いつものように山の話で盛り上がっていた。

私がこの前、谷川岳に登った話をしていると、笑顔だった父が険しい表情になった。

「人生で一度だけ、不思議なものを見た…」

父が思い出したように語り始めた・・・

吹雪の中で…

父がまだ30代の頃、友人と二人で冬の谷川岳に登っていた。

登り始めは天気が良かったが、やがて吹雪となった。

その日は、とても天候が変わりやすかった。

 

しばらく歩くと、吹雪は収まった。

そして、しばらくするとまた吹雪。

そんな中を歩いていると、今度は急に天候は良くなって青空が広がり、遠くの景色まで良く見えた。

景色を眺めながらふと、谷底を見ると二人の人影が見えた。

友人に

「おい!あんな所に人がいるぞ!」

友人も、その二人の人影を確認した。

「どうやって、あんな所まで行ったんだ・・・?」

 

そこは、危険な谷で普通はとても行けない場所である。

父と友人は、二人の人影に向かって「おーい!おーい!」と呼び掛けるが、声は届かない。

しばらく、父たちは二人の人影を眺めていた。

すると、また吹雪になり、父たちは先を歩き始めた。

 

吹雪の中を歩いて行くと、少し先にうずくまる二人の人影があった

父たちは驚き、うずくまる二人の人影に走りよった。

父たちが

「どうしたんだ!大丈夫か!」
「しっかりしろ!!」

と声を掛けた瞬間、

二人の人影は、スッと目の前から消えた…

科学至上主義

山での不思議な話は、よくあるのだがこの話を父が語ったことに、私は驚いた。

それは、私は子供の頃から不思議な話が大好きだった。

心霊、UFO、超常現象…

この手のテレビ番組が大好きで、いつも欠かさず見ていた。

というか、見たかった。

父は昔から、私とは逆に心霊、UFO、超常現象、この手の類いの話が大嫌いで

私が特集番組を見ていると

「くだらないものを見てるんじゃない!」

とチャンネルを変えられてしまうので、特集番組を最初から最後まで、ノーカットで見ることが憧れだった。

どこかで幽霊の話なんか聞いても

「ただの見間違え、そんなもの科学で証明できないだろ」

と片付けてしまう父なので、今まで父から一度も、不思議な話なんて聞いたことなんてなかった。

そんな父が、こんな不思議な体験をしていたなんて…

最後に父が

「ああいったものは、目で見るものではないような気がする」

と言っていたのが印象的だった。

 

この話を聴いて以来、私は人や物と接するとき、目には見えない魂のようなものを見るようにしている。

まあ、見えませんが…

見えなくとも、ひとつの魂なんだと思うと、いつもと違う世界が見えてくるような気がします。

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