ロバートジョンソンのボーカルテクニック ミックスボイス、ビブラート・・・
ロバートジョンソンのブルースボーカルテクニック
どうも、サニータジマです。
ブルースというと、どうしてもギターに注目が集まります。
ロバートジョンソンも、あのギターは神がかっていると思いますが
良く聴いていると、実は歌も凄いんです。
クロスロードで手に入れたのはギターのテクニックだけでなく、
甲高い声が印象的ですが、
息の含みや声の響かせ方
ミックスに近いファルセット
語尾の消し方
リズムの取り方
ビブラートの掛け方
がなり声
セリフ
等々…
あらゆるテクニック使いこなして、ドライブ感もありますね。
感情を込めて歌っているというより、
ブレスコントロール
ロバートジョンソンの場合、
kind hearted woman bluesを例に取ると
I got a kind hearted woman
Do anything in this world for me
I got a kind hearted woman
Do anything in this world for me
But these evil-hearted women
Man, they will not let me be
出だしのI got a kind hearted womanでは
I got a kind まで息漏れのない真のある硬めの声で歌い
hearted から息を徐々に含ませていき
womanまで落として歌っています。
2行目のDo anything in this world for meでは息を含ませ、語りかけるような印象です。
I got a kind hearted woman
Do anything in this world for me
をもう一度繰り返し、5行目のBut these evil-hearted womenでは
出だしから息多目の柔らかい声で歌っていますが、
後半に行くにつれ息漏れを少なくして、
最後の行、Man, they will not let me beは
息を多目で、柔らかい感じで語尾を長めに伸ばしています。
1行目は息漏れ少なく、声帯を閉じた感じに歌い。
2行目は息を多目に含み、
ビブラート
ロバートジョンソンはビブラートを良く使っていますが、
そのほとんどは、波の大きい“王道ビブラート”ではなく
小さく揺らす“ちりめんビブラート”です。
王道ビブラートは、お腹で揺らすビブラートで安定していますが
ちりめんビブラートは、喉を使って揺らすので安定しません。
音程が不安定なので、あまり良くないビブラートとされていて、
この辺は、好みの問題もあるかもしれません。
ブルースは、不安定な音をあえて使ったりしますからね。
プロのボーカリストでも、山崎まさよしさん等プロの方でも、
ちりめんビブラートを多用する方はいらっしゃいます。
ロバートジョンソンの録音が、もし早回しであれば、
語尾に感情が宿る
ロバートジョンソンは語尾の切り方が丁寧ですね、
アタック強目で、響を鼻の奥にに持って行きながら切る。
ちりめんビブラートでフェードアウト。
ちりめんビブラートと、
あまり伸ばさず、語りかけるような感じで切る。
ざっと確認するとこんな感じです。
僕の場合はギターの音の切り方、納めかたに気を使うのですが、
歌になると、疎かになってしまっていました。
感情は語尾にかけて、込めていくと言いますから
語尾の納め方って結構重要になります。
ヘッドホンで聴くと、
悪魔のファルセット
ロバートジョンソンで最も印象的なのは、「悪魔のファルセット」
悪魔のファルセットと呼ばれますが、
ロバートジョンソンの裏声は、
ロバートジョンソンの場合、胸の低い音の響きも残しているので
裏声になっても音が細くなりません。
その他のテクニック
その他にはCrossroad Bluesでは所々、がなり声を使ったり
Come On In My Kitchen 等では途中囁くようにセリフを入れたり
they’re red hotでは声を変えて歌ったり
ブルースは型のある音楽なので、単調になりがちですが、
ロバートジョンソンは数多くの変化を使い飽きさせない!
細かく聴くには、再生速度を変更できるメディアプレーヤー「
https://itunes.apple.com/jp/app/ハヤえもん-音楽プレイヤー/id717639970?mt=8